BtoB動画・発信ガイドBY CAST JAPAN

記事 / 費用・外注

動画制作の見積もりチェックリスト|追加費用と自社に残る作業を確かめる

動画制作の見積もりを、作業範囲・修正・納品物・公開後の対応から確認。総額だけでは分からない違いを、発注前の質問に整理します。

編集:Cast Japan / 出典確認:2026-10-06 / 公開:2026-09-21

対談を撮影するカメラとスタジオのイメージ
費用・外注動画の見積もり比べるポイントBtoB VIDEO GUIDE ↗
AI生成のイメージ。実在の顧客・出演者・制作実績を示すものではありません。

見積もりは、完成尺・本数・収録条件・納品範囲をそろえて比べます。各社の金額に加え、含まれる作業、必要な追加費用、自社に残る作業を同じ欄に記入してください。この下に、追加費用を確認して総額をそろえる2社比較の記入例、空欄の比較表、制作会社へ送れる確認文を用意しました。必要な費用や担当が未確認なら、安い方を決める前に再見積もりを依頼します。

最初に、依頼した条件と見積もりの前提を照合する

見積書だけを眺める前に、自社が送った依頼文を隣に置きます。出演者、収録場所、公開先、完成尺、納品本数が一致しているかを確認してください。「動画制作一式」とだけある場合は、何を前提にした一式なのかを尋ねます。相手の想定と自社の想定が違うまま、単価だけを比較しても判断はできません。

JPC社の公開ページでは、質問構成から収録・編集まで複数の工程が示されています。[S1] そのような工程のどこを見積もりが含むかを確認するのが出発点です。ページに対応可能と書かれていても、自分の見積もりに含まれるとは限りません。見積書や提案書の該当箇所まで対応づけます。

HOW IT WORKS

見積もりを読む順序

  1. 01
    前提

    依頼条件と一致するか

  2. 02
    担当

    自社に残る作業は何か

  3. 03
    変更

    別料金になる境界はどこか

  4. 04
    納品

    何をどこで使えるか

総額の比較は、条件をそろえた後に行う。

記入例:安く見えた見積もりを、追加費用の回答後に比べ直す

以下の金額・条件は、比較方法を説明するために編集部が作った架空例です。実際の制作会社の見積もり、料金相場、当メディア運営者のサービス料金ではありません。すべて税込で示します。

両社への依頼条件は同じです。出演者2人、社内会議室で3時間収録、YouTube用の横型動画1本・完成尺10分・1080p、全編字幕、軽微な修正1回を依頼し、初稿日と納品日もそろえます。会場費は発生しない設定で、出演者への連絡・事実確認・投稿は社内が担当します。縦型動画、撮影素材、編集データの納品は今回は依頼しません。

A社の22万円には質問案・収録・編集・全編字幕・交通費が含まれます。B社の初回提示16万5,000円には収録・編集が含まれ、質問案は社内対応、全編字幕は追加3万3,000円、交通費は未回答です。この時点のB社は既知の費用が19万8,000円でも、支払総額は未確定です。

B社へ「交通費は初回提示に含まれますか。別料金なら、字幕と交通費を含めた税込総額を教えてください」と確認します。この例では「交通費は別途2万2,000円、その他の必須追加費用はなく、依頼条件を満たした総額は22万円」と回答されたものとします。16万5,000円+3万3,000円+2万2,000円=22万円へ比較欄を更新します。

回答後の支払総額は両社とも22万円です。価格差はなく、残る違いは質問案をどちらが用意するかです。B社を選ぶなら、質問案を作れる社内担当者がいるか確認します。A社についても質問案の範囲を確認し、金額だけで依頼先を決めないようにします。社内作業の時間や費用はこの例では試算していません。

条件をそろえて比較する

初回提示の金額

A社
220,000円
B社
165,000円

必須作業と追加費用

A社
質問案・全編字幕・交通費は提示額に含む
B社
質問案は社内。字幕33,000円は別途。交通費は未回答

交通費の回答前

A社
支払総額220,000円
B社
既知の費用198,000円+交通費未回答。総額未確定

交通費の回答後

A社
支払総額220,000円
B社
交通費22,000円を加え、支払総額220,000円

社内に残る作業

A社
出演者連絡・事実確認・投稿
B社
質問案作成・出演者連絡・事実確認・投稿

比較して決めること

A社
質問案の提供範囲を確認
B社
社内で質問案を作れるか確認。初回提示だけなら安く見えるが、回答後の総額は同額

2社の見積もりを同じ条件で比べる記入欄

以下は編集部が用意した比較用のひな型です。掲載会社の実際の料金・提供条件ではありません。項目を自社のメモや表計算に写し、A社・B社を依頼先の名前に置き換えて記入します。このページ上で入力・自動計算する機能はありません。3社以上なら比較欄を増やしてください。

最初に、共通条件を一つの依頼文へまとめます。「目的・公開先:[記入]/完成尺・本数・画面比率:[記入]/出演人数・収録場所・収録時間:[記入]/初稿日・最終納品日:[記入]/必要な納品物・投稿作業:[記入]」。両社の見積もりがこの条件を満たすか確認し、違う場合は修正見積もりを依頼します。

金額欄は見積書の税区分と適用条件をそのまま写し、比較用には税込の支払総額を確認します。必須の追加作業や交通費・会場費などが見積総額に含まれていない場合は、条件と金額を確認して加算します。既に含まれる費用は二重に足さず、不要なオプションは分けて残します。必要な費用が未確定なら総額を「未確定」とし、分かっている金額だけで安い方を決めないでください。

社内作業は、外部への支払総額と別の欄に記録します。自社が質問案や出演者連絡を担う場合は、担当者と見込時間も残してください。時間が読めなければ「未確認」で構いません。各社の支払金額が同じでも、自社が担当できる作業か、納品物が目的に合うかを最後に確認します。

条件をそろえて比較する

共通依頼条件への対応

A社への確認・記入
条件に一致:[はい/要再見積]・相違点[記入]
B社への確認・記入
条件に一致:[はい/要再見積]・相違点[記入]

提示金額・税区分・有効期限

A社への確認・記入
[円][税込/税別/未確認]・期限[記入]
B社への確認・記入
[円][税込/税別/未確認]・期限[記入]

企画・質問案・素材準備

A社への確認・記入
[含む/別料金/自社対応/未確認]・範囲[記入]
B社への確認・記入
[含む/別料金/自社対応/未確認]・範囲[記入]

収録・延長・延期・再撮影

A社への確認・記入
基本条件[記入]・追加になる条件と金額[記入/未確認]
B社への確認・記入
基本条件[記入]・追加になる条件と金額[記入/未確認]

編集・修正

A社への確認・記入
修正の種類・回数・追加条件[記入/未確認]
B社への確認・記入
修正の種類・回数・追加条件[記入/未確認]

納品物・利用範囲・公開作業

A社への確認・記入
本編・短尺・字幕・素材・編集データ・投稿の対象[記入]、利用条件[記入/未確認]
B社への確認・記入
本編・短尺・字幕・素材・編集データ・投稿の対象[記入]、利用条件[記入/未確認]

必要な別途費用

A社への確認・記入
作業名・交通費・会場費など[記入]・税込[円/未確定]
B社への確認・記入
作業名・交通費・会場費など[記入]・税込[円/未確定]

同条件の支払総額

A社への確認・記入
見積もりに含まれない必須費用のみ加算:税込[円/未確定]
B社への確認・記入
見積もりに含まれない必須費用のみ加算:税込[円/未確定]

社内に残る作業

A社への確認・記入
作業[記入]・担当[記入]・見込時間[記入/未確認]
B社への確認・記入
作業[記入]・担当[記入]・見込時間[記入/未確認]

初稿日・最終納品日

A社への確認・記入
初稿[記入]・最終納品[記入]・自社確認期限[記入]
B社への確認・記入
初稿[記入]・最終納品[記入]・自社確認期限[記入]

発注前の未解決事項

A社への確認・記入
未確認項目[記入]・回答待ち/要再見積[記入]
B社への確認・記入
未確認項目[記入]・回答待ち/要再見積[記入]

未確認の項目は、この確認文で制作会社へ返す

比較欄が埋まらないときは、見積書の該当項目と共通条件を添えて質問します。以下のひな型は自社の依頼内容へ置き換えて使えます。必要な作業が別料金なら、元の見積もりに含まれていないことと、追加後の総額の両方を確認してください。

「お見積もりありがとうございます。[共通依頼条件]で比較しています。見積書の[項目名]について、①含まれる作業・納品物と自社で準備するもの、②別料金となる変更の条件と金額、③必要な交通費・会場費等を含めた税込支払総額、④初稿日・最終納品日を教えていただけますか。[未確認項目]が条件に含まれていない場合は、追加後の見積もりもお願いします。」

回答を受けたら、比較欄の「未確認」を更新し、回答日と見積書の版を一緒に保存します。支払総額、納品範囲、自社の担当がそろった段階で、金額と実行できる体制を比べます。変更が発生した場合も、追加作業へ進む前に条件と金額を確認する方法を発注先と決めておきましょう。

確認したいのは「担当」「変更」「受け渡し」の3つ

企画費や編集費という項目名だけでは、自社の負担は分かりません。質問案、事実確認用の資料、出演者との連絡、初稿への指示を誰が用意するかを確認します。特に経営者や専門家が出演する場合は、本人の時間と窓口担当者の時間を分けて見ておくと、社内調整を見積もれます。

また、誤字修正、構成変更、撮影後に決まった内容の追加は、同じ「修正」でも仕事が異なります。EXIDEA社のCINEMATO公式フローでも、企画、映像制作、編集、納品時の確認が分けられています。[S2] どの種類の変更が見積もりに含まれ、どこから別料金かを発注先に確認してください。

多媒体展開は、納品本数ではなく中身を確認する

「本編と短尺を納品」という提案なら、短尺はどの話を選び、どの画面比率にし、字幕や導入をどう調整するかを尋ねます。記事が含まれる場合は、文字起こし、読みやすく整えた文章、論点を再構成した記事のどれなのかを確認してください。同じ本数でも、受け取れる仕事の範囲が違います。

発言を短く切ると、条件や主語が抜けることがあります。元の発言との照合を誰が行うか、本人の意図に関する確認はいつ行うかも依頼条件にします。さらに、自社サイト、SNS、営業資料で使えるか、第三者の音楽や画像を含む場合は何を確認すべきかを聞きます。これは一般的な利用許可を保証する話ではなく、今回の納品物の条件を確かめる作業です。

初稿を見た後の変更は、具体例で確認しておく

「修正対応あり」という回答には、自社で起こりそうな変更例を添えて質問します。例えば、人名の誤記を直す、要点の順番を変える、収録していない話を追加する、完成後に縦型動画を増やす、といった違いです。修正回数だけでなく、作業の種類について回答をもらうと認識をそろえやすくなります。

社内の確認者が複数いる場合は、意見を集める窓口も決めます。営業担当者は説明の正確さ、出演者は発言の意図など、見る観点を分けてから指示をまとめる方法を検討してください。窓口が決まらないまま別々の指示を出すと、見積条件が同じでも進行の負担が変わります。

不要な作業と、必要だが未確定の作業を分ける

回答を集めたら、金額の横に「自社が用意するもの」「委託先が担当するもの」「まだ決まっていないもの」を並べます。不要な作業は依頼しないと明記できます。一方、納品や公開に必要な作業は、担当や費用が不明だからといって依頼条件から消してはいけません。確認事項として残し、解消するまでは制作範囲・総額とも未確定として扱います。

継続のPodcast運用代行でも、月額という表示だけで全工程を任せられるとは限りません。本編の制作、記事・Shortsへの展開、社内での確認について同じように担当範囲を照合します。未回答の項目を制作会社へまとめて送り、必要な作業に空欄がないか確認しましょう。

出典・編集方針

公式資料に基づく機能・仕様と、編集部による比較・制作手順の提案を区別しています。本メディアはPodcast運用代行を提供するCast Japanが運営しています。

  1. JPC社:インタビュー動画制作サービス

    企画・質問設計・撮影・編集という作業範囲 / 確認日:2026-10-06

  2. EXIDEA社/CINEMATO:インタビュー動画制作サービス

    制作工程と納品時確認が区別されること / 確認日:2026-10-06

あわせて読む

見積もりの不明点を確認できたら、次は委託先の質問設計や確認体制を比べられます。

委託先を選ぶときの比較ポイントを読む →